IT/データコンサルタントのこれからの価値

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経営コンサルティングの倒産

少し前の記事ですが、「コンサルティングの倒産」という文字を見ました。

適当は言えませんが何年かおきに出る話題で、ふーんぐらいに思っています。
ただ、記事にもある通り「より専門性が求められる・見られる」ということは当たり前なのですが
より以前にも増して重要な視点にも感じています。そして、昨今のコンサルティングの業務と、求められる価値とは何なんだろうかとも。
特に自分にも関わりのあるITにおいて。

「見える化」から直近の機械学習や分析のブーム

遡りますが、ビッグデータの台頭とともに、それらを処理(例えば分散処理)する方法が追いついてきました。これもかれこれ10年以上前。
(調べてみるとApache Hadoopの1.0.0リリースが2011 Dec 27という年末の渋いタイミングでした)

じゃあそこから、ビッグデータを「可視化 から 見える化」まで繋げてみる。
さらに、AIやML(機械学習)を用いて、分析まで繋げてみる。
技術の進化により、利用する幅は広がり、基盤や環境で苦心することもなくなりました。

ITにおけるコンサルティングは、「ITにおける顧客が抱える課題を洗い出し、顧客にとって最適な形で提案し、実現した結果が価値を生む」 ことがベースだと思っています。
テクノロジーが洗練されつつも利用はより簡易になる中で、クライアントの意識変化に合わせて、コンサルタントの進化も必要となります。

データの民主化

クライアントの意識変化の代表例としてあるのが、AI/MLの普及から繋がった「データの民主化」です。
社内の誰もが簡単にデータを利用し、分析したり、改善に繋げたりすることができることを指す内容です。
日々の業務をRDBMSでどう捌くかしか考えてなかった時代からすると、スゴイ世の中になったなともなります。

クライアントとしては「意識改革の上で新しい取り組みとして進め、データからビジネスへの貢献を進めたい」または
「社員に当事者意識を持ってほしい、スキルアップ」「優秀な人材を発掘し、さらに新しい取り組み繋げたい」など
民主化における思惑は多々あると思います。

ではコンサルタントとしては、その点どう振舞って「自己の進化」にもつなげていくべきでしょうか。

データの民主化にも度合があり、会社のモチベーション的にも無理なものはある

これまでデータに関して課題を抱える人や、データ基盤の普及を試みる人、ないしは利用者を増やそうとリテラシーを向上を狙う人など
様々な人と会話して取り組みを検討したり、実施に移してきました。

その上で思うことは、
「帰属する社員全員がデータを自由に扱って、分析でき、可視化もできるという必要はないが
自分に関連した業務のデータには理解があり、いざというときに利用できる方法が知っている、またはそれを調査できる」

というのが、最低ラインなのかなとつくづく感じています。

以前ほどは聞かなくなりましたが
「顧客または自社の業務も分かり、関連したデータやその基盤や連携にも知識があり、その上自分で分析もできて、最終的なエンジニアリングや実装もできる」 という
スーパーマン登場の視点は、早々にそんな人材稀有すぎて市場にいない...となったと思います。

じゃあ育成して、仮にそれに近しい人材が育ってきたとしても
昨今だと、そのような人材は新しいデータや技術を求めて流動してしまうことも多いのではないでしょうか。

個人的には自社に必要な「データの民主化の度合い」を言語化した上で、それ以降は2極化が進んでもよいと考えています。

クライアントが2極化する中で、IT/データコンサルタントの役割

むりやり下記でクライアント社内を2極化したときに

  • 会社の現場や業務は好きだが、データにはそれほど興味がない(というよりテクノロジー自体に興味がない・ハードルが高い)
  • データやテクノロジーには興味があるが、会社のオペレーションにはそれほど興味がない

IT/データコンサルタントの価値はよりどこに求められるでしょうか。

ITコンサルタントもデータコンサルタントも技術的な知見や専門性に違いはありますが
役割としては大きく変わりません。先のスーパーマンが簡単には登場しない状況において
業務にもデータにも興味があり、顧客とともに課題に食らいつけることで、始めてコンサルタントとして価値が出せる可能性があります。
ただし見出しの記事の通り、既に育成された人材は目が肥えているので、生半可な知識をひけらかすだけでは結果も出せません。


「価値を還元する」 という言葉は個人的にも好きな言葉でもありますが、これまで以上になると
「価値を還元して、価値を上げる」 というくらいが必要なのかなと思っています。


先にも記載した通り、「2極化を止めて、社員全体の知識やリテラシー底上げを図る」という形ではなく
「より2極化の対比を強くし(専門性を高め)、それらが交える組織作りをサポートする」 という観点がしっくりきます。

そういう点では、内部でもプロジェクト単位でのコンサルティング支援をやり続けるだけでは
「価値を上げる」ための引き出しを作れないと思うので
社内でも、事業<=>コンサルティングを行き来する取り組みが必要になってくるのかなと思っています。

LLMはチームビルディングに打ってつけ?

LLMの活用は先の2極化におけるバランスをよく捉えたテーマだなという印象です。
難しいテクノロジーを必要とせずとも検討できますが、利用するデータをよく理解しなければならないし
その上でどう業務やオペレーションに組み込めるかを検討する必要性もあります。

コンサルティングとしては、ここでどう「価値を上げるか」を見出し
型化の上でビジネスを作っていくかというポイントにもなりそうです。今年はその点Roundaもよりチャレンジができればと考えています。

まとめ

少しとりとめのない話となりましたが、まとめとして
「価値を還元して、価値を上げる」 を念頭にすると、単純なデータコンサルティング支援だけではなく
クライアント側での強いデータ組織を作る支援までを視野に入れるべきという考えです。

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